営巣支援システム「とりす工法」とは、「カワセミ」が土の露出した垂直な土手や崖(がけ)に、ある時期繰り返して使用できる安全な繁殖場所を、これから新設する垂直なプレキャストコンクリート擁壁を介して提供するものです。 対象の鳥カワセミやヤマセミは、ほぼ日本全国に一年を通じて住んでいます。しかし最近では河川などにおいて、カワセミの営巣場所である垂直に近い、自力で掘ることのできる土の露出した土手や崖が無くなっています。そのため、営巣場所が不足し、繁殖する事が困難になっています。
また近年河川整備が行われ、営巣に適した環境は大幅に縮小されています。それらの問題を解決するため、新設のコンクリート擁壁に小さな穴をあけ、その背部に営巣が出来る「土柱ブロック」をセットして、繁殖を助けるシステムをここに開発しました。それが営巣支援システム「とりす(鳥巣)工法」です。
コンクリート構造物が環境負荷を与えているという今までの概念から、「少しの工夫とやさしい心」で鳥の繁殖場所を提供するものです。「Pca擁壁を鳥の営巣支援システムに」を合言葉にして普及に努める所存です。
このようにこれから新設されるプレキャストコンクリート擁壁に、自然にやさしい機能を盛り込む事のできる営巣支援システム「とりす工法」をぜひ一度ご検討頂ければ幸いです。 |